生活モニタリング実証実験開始
横浜市、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)、and factory株式会社(以下、and factory)の3者は2017年6月22日に「I・TOP横浜※1」内のプロジェクトとして「未来の家プロジェクト※2」を立ち上げました。
このたび、横浜市と「相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市」の取組を進める相鉄グループ及び、健康アドバイスデバイスの提供を行う富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社が新たに参画し、「IoTスマートホーム™※3」を用いた生活モニタリング実証実験を横浜市内で2017年12月25日(月)より開始します。
本実証実験では、IoTスマートホーム™に被験者※4が1週間居住し、温度・湿度・照度など室内環境センシングと、食事・活動量・睡眠など生活状態センシングを行い、センシングデータを居住者にフィードバックすることで健康に対する意識変化や行動変容について評価を行います。また、ドアの開閉記録やIoT家電の使用状況などを解析し、日常の生活パターンとの比較により、離れて暮らす家族を安心して見守ることができる環境づくりについても評価・検証を行います。
今後、当実証実験の評価結果等を通じて、人工知能(AI)およびIoTを活用した、誰もが健康で快適な生活を送れる未来の住環境の実現をめざします。
「未来の家プロジェクト」実証実験概要
場所 | そうてつローゼンミニさちが丘店 敷地内(神奈川県横浜市旭区さちが丘47-1、二俣川駅下車6分) |
実証期間 | 平成29年12月25日(月)~平成30年2月28日(水) |
実証実験内容 | 被験者がIoTスマートホーム™で、自宅にいるときと同じように1週間生活をし、実験前後での被験者の状態変化、意識変化、行動変容について評価・検証する。 ※ 本人同意の上、収集したデータは匿名化をして今後の実証実験の参考にします。 |
IoTスマート ホーム™の 主な機能 |
・室内環境(温度、湿度、照度、空気質など)センシング ・バイタルデータ(体重、血圧、活動量、摂取カロリー・栄養素、ストレス、睡眠時間など)センシング ・生活動線(ドア開閉、滞留点など)センシング ・スマートフォンを利用したアプリや対話による家電の一元操作 ・センシングした情報の可視化(アプリや鏡への表示) |
今後 | 本実験で得られた成果をもとに、平成30年4月以降も条件や場所を変えて実験を行っていきます。 |
プロジェクトメンバーの役割
横浜市 | 市内6000社の製造業、3000社のIT産業との連携や、協業いただける企業への呼びかけ |
NTTドコモ | IoTスマートホーム™の提供、様々なIoT機器を一元的に管理、制御可能なクラウド「IoTアクセス制御エンジン」の提供、データの管理・解析 |
and factory | 居住者がIoT機器を操作するためのUI,UXデザイン、本プロジェクトで生まれたIoTプロダクトの事業化および事業化に関するノウハウ提供 |
相鉄グループ | 実証場所の提供 |
富士通コネクテッドテクノロジーズ | 被験者の健康状態(ストレス度、血管年齢、心拍数)を測定し、健康状態に合わせたアドバイスを提供するデバイスを設置 |
※1 「I・TOP横浜」とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ(I・TOP横浜)」のことです。
※2人工知能(AI)およびIoTを活用し、居住者のリラックス度や活動量などの生活状態を可視化することで気づきを与えることや、快適な室内環境づくりを行うことを検討・推進するプロジェクト。
※3 「IoTスマートホーム™」はNTTドコモの商標です。
※4 NTTドコモ社員を含む実証実験関係者8名を予定