2018-05-29

難病ALSに負けず、ウエアラブルデバイスを駆使してVJ/DJを実現 -武藤 将胤 氏 6/19 MOVE FES2018開催

2014年に話題となった、アイス・バケツ・チャレンジを覚えているだろうか。

マークザッカーバーグ、ビルゲイツなど多くの著名人が、バケツに入った氷水をかぶる動画が世界中で流れた。

指名された人物は、バケツに入った氷水を被るか、ALS協会に100ドル寄付をする、もしくは両方を行うというものだ。

そもそも、このALSという難病だが、脳から筋肉に出す命令が伝わらなくなり、例えばコップが持てなくなったり、立てなくなったりしていくという。さらには、呼吸するための筋肉も動かせなくなっていく恐ろしい病気だ。

今回、インタビューした武藤 将胤(まさたね)氏は、2013年に難病ALSを発症し、2014年に宣告を受けた。

そして、4年半前に発症し、どんどん体が動かなくなってきているのだが、目が動かなくなるのは後の方だ、ということを知り、目線を使って様々なデバイスを動かすことで、自分の生活を変えようとしていたのだという。

その後、JINS MEMEと出会い、2年の歳月をかけて、目だけで、スマートフォンのアプリを動かすということを実現したのだ。

難病ALSに負けず、IoTを駆使してVJ/DJに取り組む -6/19 MOVE FES2018開催

JINS MEMEは、眼鏡ショップである、JINSが提供するウエアラブルデバイス。鼻のところにつけられたセンサーで「眼電位」と呼ばれる筋肉の動きに基づく微小電流を検知することができる。

JINS MEME BRIDGE」と呼ばれるアンドロイド用に作られたこのアプリ、JINS MEMEを装着すると、目の動きだけでアプリを操作することができ、瞬きで写真撮影をすることができる。さらには、Hueなどの家電を操作し、Spotifyを操作したり、DJやVJになることができるのだという。

さらに、6/19(火)、このVJ/DJ機能を使って、豊洲PITで実際にVJ/DJプレイをやるのだという。

■名称:MOVE FES. 2018 Supported by Hard Rock Experience

■開催日時:2018年6月19日(火)  18:00(開場)/19:00(開演)〜22:00(閉演)
■会場:豊洲PIT(東京都江東区豊洲6-1-23)
http://toyosu-pit.team-smile.org/
■販売チケット価格:前売り券¥4,000/当日券¥4,500

■イープラス(MOVE FES.)
http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002261763P0030001P0006
■ローソンチケット(MOVE FES.)
https://goo.gl/wfqY6H

■主催:一般社団法人WITH ALS ■共催:株式会社REBORN
■Fundraising partner:一般社団法人せりか基金
■協賛:Hard Rock Experience
■後援:株式会社J-WAVE 一般社団法人チームスマイル
■お問い合わせ:move.fes@gmail.com

インタビュー

難病ALSに負けず、IoTを駆使してVJ/DJに取り組む -6/19 MOVE FES2018開催

一般社団法人WITH ALS代表 武藤 将胤(まさたね) 氏

小泉: なぜ、JINS MEMEを使ったVJやDJ(クラブなどで、映像や音楽を流す人)をやろうと思ったのですか?

武藤: 実は、2年前にJINS MEMEを活用してVJとDJをやるアプリを作りたいという自主提案から始まりました。ALSの患者は、眼球の動きは最後まで残るといわれていて、それを使って日常生活の意思伝達を行っているケースが多いのです。そこで、テクノロジーを新たにデザインをすることで、日常生活は当たり前として、もっといろんなことができるだろうと思いました。

そして、すべての人に表現の自由があるだろうということでVJとDJにチャレンジをしました。

小泉: 目を使った文字入力の操作を行うものもたくさんありますよね?

武藤: 他にもいろんな目で操作ができるものを試したのですが、障がい者用というイメージを払拭したかったというのと、PCありきではなくスマートフォンありきの方が利便性が広がるのではないかと思ったのです。そこで、JINS MEMEを使ったアプリケーションの開発を行うことになりました。

難病ALSに負けず、IoTを駆使してVJ/DJに取り組む -6/19 MOVE FES2018開催

自撮りモードにして、目の動きだけで実際に撮影してもらった。

例えば、瞬きでカメラの撮影をできるようにしたり、自分でアウトカメラとインカメラを切り替えられるようにしました。ほかにもPUEを使えば、目で照明のオンオフ、カラーリングの変更や、Spotyfyでも再生・停止・送りなどができるのです。他にも、赤外線を記録させることでエアコンやテレビのリモコンなども自分の目の動きでできるようになりました。

難病ALSに負けず、IoTを駆使してVJ/DJに取り組む -6/19 MOVE FES2018開催

JINS MEME BRIDGEには、様々な機能が搭載されていえる。

障がい者用アプリという見せ方をしたくなくて、ボーダレスに誰でも使えるものを作りたいという気持ちでつくりました。

このご時世、使えるテクノロジーはたくさんありますが、大事なことは、「使い方のデザイン」だと思っています。

私であれば、障がい者という視点で、どういうモノが必要かを考えられるのです。

また、このシステムのソースコードも公開しています。JINSと共同でワークショップを行ったりもしていて、エンジニアにはどんどん新しい機能を作ってほしいという思いがあります。

小泉: いつごろからこのDJ/VJ機能を使い始めたのですか?

武藤: 2016年9月にALSの啓発を目的にした音楽フェスである、MOVE FESというイベントで、一番初めにこれを使ってPLAYをしました。

今年は、6/21の世界ALS DAYを前にして、6/19に同じMOVE FESでPLAYします。また、この場で、EYE VDJというコンセプトから始まったミュージックビデオを世界ALS DAYで公開するという取り組みも行っています。

具体的には、「目で奏でるミュージックビデオ」、という位置づけのクラウドファンディングをCAMPFIREで行っているのです。

20年後の未来、ALSは治る病気に。 眼で奏でる世界初MUSIC FILM制作!

小泉:実際の操作を見せていただけますか?

武藤: 例えば、カメラモード。目で切り替えることができたり、撮影したりすることができます。

DJ/VJでは、目の左右がフリック、瞬きが決定ボタンになります。首を傾けるとJINS MEMEのジャイロセンサーが働いて一個前の画面に戻したり、長尾氏のように少し長めに首をかしげることで一時停止したりできます。

実態の音楽はPCに入っているので、スマートフォンとJINS MEMEで操作をすることになります。

いわゆるIoTデバイスの「ブリッジ(橋渡し)」になるアプリケーションなので、「JINS MEME BRIDGE」という名前のアプリにしました。

小泉: 以前J-WAVEの収録でお会いした時、いろんなことをやられているとおっしゃってましたが、こんなことまでやられていたのですね。

武藤: どんどん精度を上げると同時に、活用できる幅を広げるということをやっています。

難病ALSに負けず、IoTを駆使してVJ/DJに取り組む -6/19 MOVE FES2018開催

「KEEP MOVING」アイス・バケツ・チャレンジで起きたムーブメントは続けないと意味がない。

小泉: この実際のPLAYが6/19に観れるわけですね。

武藤: そうです。実際の映像をより多い人に見ていただくために、世界ALS DAYでも公開される予定です。

小泉: 私も伺おうと思います。今日は、ありがとうございました。

難病ALSに負けず、IoTを駆使してVJ/DJに取り組む -6/19 MOVE FES2018開催

実際の必要性から生まれたウエアラブルデバイスの活用。専門家にも入ってもらいチームを編成し、ここまで実現したという。ディスプレイありきでのスマートフォンのタップが当たり前の昨今、音声認識だけでなく、こういった目の動きを活用して新たな可能性が見えてくる。

例えば、保守要員のサポートに使うウエアラブルグラスなどの操作にもこういったユーザインタフェースが応用できるだろう。

難病といわれるALS。そんな境遇に負けず、テクノロジーを活かして自分の生活を変えていく、そのエネルギーを直接見るために、豊洲PITに足を運んでほしい。

IoT

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関連リンク:
WITH ALS
MOVE FES.

記事提供元

IoTニュース:IoT NEWS
https://iotnews.jp

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横浜市

「未来の家プロジェクト」は横浜市が立ち上げた「I▢TOP(アイトップ)横浜」の個別プロジェクトの一つであり、IoTスマートホームを用いた実証実験を通じて、高齢者の独り暮らしや災害時の対応といった社会課題の解決や新規ビジネス創出を目指します。また、横浜市は本プロジェクトに協業していただける企業への呼びかけや実証実験の場の提供に向けた調整を行います。

I▢TOP横浜とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」のことです。

株式会社NTTドコモ

様々なメーカーのIoT機器を一元的に管理、制御可能なIoTアクセス制御エンジン技術を、セミナーなどを通じて提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供しています。また、IoT機器メーカーなどと協力し、IoTアクセス制御エンジン技術を活用した数多くのIoTサービスの創出を支援してまいります。

and factory株式会社

日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」のプロデュース経験とプラットフォームアプリ「&IoT」の開発実績を活かし、IoTスマートホームの居住者のユーザー体験設計と、居住者に便利に快適に生活してもらうためのアプリ開発を行っております。また、今後協業する企業との事業検討、企画を行い、実証実験から事業化を推進し、IoTスマートホームを普及させていく役割を担っています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

長年のスマートフォン開発で培ったセンシング技術、音声認識技術を応用し、居住者に健康な生活を送っていただくために、居住者の健康状態(ストレス、血管年齢、心拍数)を測定しアドバイスを提供するデバイスを開発を行いました。健康をアドバイスするエージェントデバイスをIoTスマートホーム内に設置しております。

相鉄グループ

相鉄沿線での低未利用地を活用し、実証実験の場を提供するほか、相鉄グループの各事業との連携も含めて協力してまいります。相鉄グループは、”相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市”「誰もが住みたい、住み続けたいと思える持続可能なまちづくり」に取り組んでいます。 今後も沿線の魅力や暮らしやすさを高める取り組みを関係者と一体となって実施してまいります。

凸版印刷

凸版印刷は、「住まいは、くらす人と対話する存在へ」をコンセプトに「トッパンIoT建材シリーズ」を開発しております。本プロジェクトでは、開発中のトッパンIoT建材シリーズをIoTスマートホームに導入し、さりげなく「見守り」、「居住者が家と対話」をしながら便利にくらすなど、建材としてストレスフリーな生活を支える検証をしてまいります。

foo.Log

自社サービスで蓄積した食事に関する膨大な記録データと東京大学と共同研究している最先端の画像解析技術を元に写真に写った食事メニューを推定する機能と食事に関連するアドバイスを提供する機能をIoTスマートホームに提供しています。今後はIoTスマートホームで蓄積した新たなデータから、IoT機器と連携した使いやすい機能の開発を進めて参ります。

資生堂

デバイスで操作できる化粧品吐出デバイスを設置し、他の各種環境センシングおよび生活行動ログ等との関連性を検討することで、美容のよい空間をづくりを目指してまいります。

グリーンブルー

環境調査、環境モニタリングで培った測定技術をベースに、各種測定器、センサーを用いて、IoTスマートホーム居住者の日常生活に伴う環境影響(PM2.5、CO2、VOC等)を測定し、収集データの解析・評価をしています。快適な住環境の創造に向けて、“空気”の視点から各社デバイスとの関連性を追究し、新サービスの創出に取り組んでまいります。

三和シヤッター工業

社会のニーズや生活スタイルに適応した商品をラインナップすることに積極的に取り組み、より良い未来の住環境づくりに協力したいと考えております。本プロジェクトでは各種デバイスで操作できる窓シャッターを提供しています。

SMK

これまでのコネクタ、タッチパネル、スイッチ、リモコン、RF通信モジュールなどの主力ビジネスに加え、最近の取り組みとして、パートナー様との協業やオープンイノベーションの推進によるIoT関連の新規事業創出を積極的に進めています。本プロジェクトでは、BLEを利用した「見守りセンサー」を設置し、お部屋にいる方の活動の有無や出入りをモニターするシステムをご提供しております。

アイホン株式会社

アイホンはインターホン専門メーカーとして、住まう人一人ひとりが快適で安全に過ごせるコミュニケーションシステムを提供しています。このプロジェクトではIoTスマートホームとインターホンがつながることで新たなサービスを創出し、魅力ある製品開発へ活かしてまいります。

株式会社アロマジョイン

世界初の香り制御装置「アロマシューター」の開発・製造及び販売

株式会社ニチベイ

当社は、ブラインド・ロールスクリーンと間仕切りの専門メーカーです。光と熱のコントロールを通じて「快適な住空間づくり」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、当社の電動製品を様々な機器と連携することにより、窓まわりのIoT化に貢献してまいります。

株式会社フィッツコーポレーション

「豊かさが香るものづくり」をビジョンとし、オリジナルブランドのフレグランスアイテムの企画開発・販売、海外ブランドの日本正規代理店として輸入・販売を行う。現在約40ブランドを取扱い、百貨店からコンビニエンスストアまで幅広い流通展開が特徴。現在、「快適な眠り空間をサポートする香り」を杏林大学脳科学 古賀教授とともに、「眠りと香り」について被験者テストなどを通じて開発中。