2019-10-24

ベビーテック、こどもを見守るIoTソリューションと取り組み

近年、待機児童や保育士に対する処遇改善が取り上げられている。

特に保育士の採用・離職状況は、2013年時点で採用が48,733人、離職者は32,823人であった。勤務者全体の割合から見ると、採用率15.2%に比べて離職率は10.3%で約5%しか定着していないことになる。※1

なかでも、保育士における現在の職場の改善希望状況は、給与・賞与改善が60%近くを占め、次点以降は職員の増員、雑務の軽減と続く。※2

そんななか、子供を見守るIoTソリューションや実験で様々な企業が、子供をとりまく課題に取り組んでいるので紹介したい。

昼寝中の園児を見守るサービス

[参考記事]
hugmo、昼寝中の園児を見守るサービス「hugsafety」提供開始

「hugsafety」は、マット型IoTセンサーと、「hugnote(ハグノート)」という連絡帳アプリを連携させるサービスだ。

マット型IoTセンサーで検知した呼吸や心拍の状態は、Wi-Fi接続を通じ自動的にクラウドにアップロードされ、「hugnote」アプリで確認できる。異変を検知した場合は、アプリの表示と音でアラートを通知するため、いち早く園児の状態を確認することができるというものだ。

デジタル化された連絡帳で、手書きする時間を削減するだけでなくより素早く情報が連携されることで、子供の状態を常に見守ることが可能なソリューションだ。

AI・画像解析技術を活用した残食調査支援システム

[参考記事]
mode-Duo、AI・画像解析技術を活用した残食調査支援システムの実証実験を保育園で実施

これは、企業主導型保育園「ぼくのひみつきち」に在籍する12名の園児を対象に、1か月間実施した実験だ。

内容は、保育士が、スマートフォン(タブレット)端末のカメラを用いて食前・食後の配膳画像を撮影し、配膳画像と残食画像をもとに、残食の量と割合を画像認識技術により自動検知する。事前に入力した給食の献立情報から、園児が摂取した栄養価を自動算出し、厚生労働省による推奨される1日の摂取栄養量と比較する。

また、園児が「推奨される栄養摂取量」を摂取できているかのみにとどまらず、厚生労働省から指定されていない栄養素(ナトリウム、飽和脂肪酸、食物繊維など)についても、栄養士監修のもとデータ比較できるようにしており、実験段階ではあるものの撮影画像での比較が可能と判断された。

もし、活用されれば日々の日記が両親のもとへ届き、自宅で接種必要な栄養素を確認できるだけでなく、子供の体調を把握するきっかけにもなるのではないだろうか。

IoT・AI等を活用した「スマート保育園」

[参考記事]
埼玉県、IoT・AI等を活用した「スマート保育園」モデル実証実験をユニファと実施

現在、保育の現場では保育士の人手不足や保育の安全性確保等、喫緊の課題が多くあり、手作業による事務作業も多い。これらの業務をIoT、AI等で効率化して、保育士が子どもと過ごす時間を増やし、人手不足の解消や保育の質の向上等を図るという、官民連携の「スマート保育園」の実証実験だ。

該当の実証実験のなかでは、ベビーテックを活用しデータ収集や分析を行い、業務効率化やIoT導入への課題をあぶりだす。
期間内で活用されるソリューションは以下の通り。

こちらも実験中ではあるものの、どこまで人手不足の現場で有用性が確かめられるか期待度が非常に高い取り組みだ。

 

※1出典:平成25年社会福祉施設等調査(厚生労働省統計情報部)より
※2出典:「東京都保育士実態調査報告書」(平成26年3月)東京都福祉保健局

記事提供元

IoT NEWS
https://iotnews.jp

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横浜市

「未来の家プロジェクト」は横浜市が立ち上げた「I▢TOP(アイトップ)横浜」の個別プロジェクトの一つであり、IoTスマートホームを用いた実証実験を通じて、高齢者の独り暮らしや災害時の対応といった社会課題の解決や新規ビジネス創出を目指します。また、横浜市は本プロジェクトに協業していただける企業への呼びかけや実証実験の場の提供に向けた調整を行います。

I▢TOP横浜とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」のことです。

株式会社NTTドコモ

様々なメーカーのIoT機器を一元的に管理、制御可能なIoTアクセス制御エンジン技術を、セミナーなどを通じて提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供しています。また、IoT機器メーカーなどと協力し、IoTアクセス制御エンジン技術を活用した数多くのIoTサービスの創出を支援してまいります。

and factory株式会社

日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」のプロデュース経験とプラットフォームアプリ「&IoT」の開発実績を活かし、IoTスマートホームの居住者のユーザー体験設計と、居住者に便利に快適に生活してもらうためのアプリ開発を行っております。また、今後協業する企業との事業検討、企画を行い、実証実験から事業化を推進し、IoTスマートホームを普及させていく役割を担っています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

長年のスマートフォン開発で培ったセンシング技術、音声認識技術を応用し、居住者に健康な生活を送っていただくために、居住者の健康状態(ストレス、血管年齢、心拍数)を測定しアドバイスを提供するデバイスを開発を行いました。健康をアドバイスするエージェントデバイスをIoTスマートホーム内に設置しております。

相鉄グループ

相鉄沿線での低未利用地を活用し、実証実験の場を提供するほか、相鉄グループの各事業との連携も含めて協力してまいります。相鉄グループは、”相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市”「誰もが住みたい、住み続けたいと思える持続可能なまちづくり」に取り組んでいます。 今後も沿線の魅力や暮らしやすさを高める取り組みを関係者と一体となって実施してまいります。

凸版印刷

凸版印刷は、「住まいは、くらす人と対話する存在へ」をコンセプトに「トッパンIoT建材シリーズ」を開発しております。本プロジェクトでは、開発中のトッパンIoT建材シリーズをIoTスマートホームに導入し、さりげなく「見守り」、「居住者が家と対話」をしながら便利にくらすなど、建材としてストレスフリーな生活を支える検証をしてまいります。

foo.Log

自社サービスで蓄積した食事に関する膨大な記録データと東京大学と共同研究している最先端の画像解析技術を元に写真に写った食事メニューを推定する機能と食事に関連するアドバイスを提供する機能をIoTスマートホームに提供しています。今後はIoTスマートホームで蓄積した新たなデータから、IoT機器と連携した使いやすい機能の開発を進めて参ります。

資生堂

デバイスで操作できる化粧品吐出デバイスを設置し、他の各種環境センシングおよび生活行動ログ等との関連性を検討することで、美容のよい空間をづくりを目指してまいります。

グリーンブルー

環境調査、環境モニタリングで培った測定技術をベースに、各種測定器、センサーを用いて、IoTスマートホーム居住者の日常生活に伴う環境影響(PM2.5、CO2、VOC等)を測定し、収集データの解析・評価をしています。快適な住環境の創造に向けて、“空気”の視点から各社デバイスとの関連性を追究し、新サービスの創出に取り組んでまいります。

三和シヤッター工業

社会のニーズや生活スタイルに適応した商品をラインナップすることに積極的に取り組み、より良い未来の住環境づくりに協力したいと考えております。本プロジェクトでは各種デバイスで操作できる窓シャッターを提供しています。

SMK

これまでのコネクタ、タッチパネル、スイッチ、リモコン、RF通信モジュールなどの主力ビジネスに加え、最近の取り組みとして、パートナー様との協業やオープンイノベーションの推進によるIoT関連の新規事業創出を積極的に進めています。本プロジェクトでは、BLEを利用した「見守りセンサー」を設置し、お部屋にいる方の活動の有無や出入りをモニターするシステムをご提供しております。

アイホン株式会社

アイホンはインターホン専門メーカーとして、住まう人一人ひとりが快適で安全に過ごせるコミュニケーションシステムを提供しています。このプロジェクトではIoTスマートホームとインターホンがつながることで新たなサービスを創出し、魅力ある製品開発へ活かしてまいります。

株式会社アロマジョイン

世界初の香り制御装置「アロマシューター」の開発・製造及び販売

株式会社ニチベイ

当社は、ブラインド・ロールスクリーンと間仕切りの専門メーカーです。光と熱のコントロールを通じて「快適な住空間づくり」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、当社の電動製品を様々な機器と連携することにより、窓まわりのIoT化に貢献してまいります。

株式会社フィッツコーポレーション

「豊かさが香るものづくり」をビジョンとし、オリジナルブランドのフレグランスアイテムの企画開発・販売、海外ブランドの日本正規代理店として輸入・販売を行う。現在約40ブランドを取扱い、百貨店からコンビニエンスストアまで幅広い流通展開が特徴。現在、「快適な眠り空間をサポートする香り」を杏林大学脳科学 古賀教授とともに、「眠りと香り」について被験者テストなどを通じて開発中。