2018-03-21

「救命の連携」で命を救う実証実験

3月20日、三井不動産、シスコシステムズ、CoaidoI(コエイド)は、救命率向上を目指す共同実証実験を行なった。古くから「共助の精神」が根付く東京・日本橋で実施。「心停止の予防」「心停止の早期認識と通報」「心肺蘇生(CPR)とAED」「救急隊、病院での救命処置」を途切れることなく迅速につなげることで、「救命の連鎖」を実現し、救命率を向上させることを目指すもの。

実験の概要としては「コレド室町1の建物内において、周囲に人がいない状況下で、心肺停止状態になった場合」を想定して行なわれた。

①コレド室町1のエントランスにおいて、男性(急病人)が卒倒。防犯カメラ画像を通じてAIがこれを検知し、情報連携を高度化するシステム「Cisco Spark」を通じて建物管理者(防災センター、巡回管理要員)へ通知。

防犯カメラ画像を通じ、急病人をAIが検知する様子

②防災センターから「Cisco Spark」を通じて、Wi-Fiによる位置情報から把握した現場に最寄りの巡回管理要員に急行を指示。並行して「Coaido119」を通じて防災センターから一般来街者の救命スキル保持者への支援も要請。

防災センターの「Spark」にコレド室町1に急病人発生の通知がいく様子


③巡回管理要員や防災センター要員が駆けつけて救命を開始。同時に救命スキルを保持した来街者が「Coaido119」を通じて支援要請を受信し、現場に駆けつけて救命に参加。

「Coaido119」の通知画面


④コレド室町1の裏口に救急隊が到着。巡回管理要員が「Cisco Spark」を通じて救命履歴や状況を把握し、救急隊員に伝達しつつ、現場へ誘導する。

救命現場の管理要員からヒアリングした救命履歴や状況を「Cisco Spark」に書く様子


このように、救命率向上を目指しカメラ・AIやネットワークシステム・救命アプリを連携させて街全体で「救命の連鎖」をつなぐのは日本初の試みだという。

救命の連鎖をつなぐ4つのフェーズ

救命の連鎖

この救命の連鎖のうち、1〜3つ目のフェーズが現場での対応が望まれる。1つ目の「心停止の予防」は、突然死の可能性のある傷病を未然に防ぐこと、2つ目の「心停止の早期認識と通報」は突然倒れた人を早期に発見し、反応のない場合に心停止を疑い、迅速に通報することを指す。3つ目の「心肺蘇生(CPR)とAED」は居合わせた市民が絶え間なく心肺蘇生を行い救急隊につなぐこと(現場にAEDがある場合は使用すること)。そして、4つ目の「救急隊、病院での救命処置」は社会復帰を目指した高度な治療を行なうことだ。

今回の実証実験では、急病人・怪我人が発見されづらかったり、施設内において救命に駆けつける管理要員同士が離れた場所にいてコミュニケーションを取りづらいといった課題を、カメラ・AIやネットワークシステム、救命アプリで解決して、街全体で「救命の連鎖」をつなげて救命率向上を目指した。

今後は、日本橋の「エリアを挙げた救急救命の高度化」や「エリアを挙げた防災機能の高度化」のため、実証実験や関係者との協議・協働を推進し、パートナーを増やしつつ、取り組みを続けていくという。また、日本橋で行う本実証実験をモデルケースとし、ここで得た知見を活かして他の街での救命率を上げることにも取り組んでいくとのこと。

IoTなどテクノロジーの活用によって、街の安心・安全が強化されていくことに期待したい。

記事提供元

IoT Today
http://iottoday.jp/

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横浜市

「未来の家プロジェクト」は横浜市が立ち上げた「I▢TOP(アイトップ)横浜」の個別プロジェクトの一つであり、IoTスマートホームを用いた実証実験を通じて、高齢者の独り暮らしや災害時の対応といった社会課題の解決や新規ビジネス創出を目指します。また、横浜市は本プロジェクトに協業していただける企業への呼びかけや実証実験の場の提供に向けた調整を行います。

I▢TOP横浜とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」のことです。

株式会社NTTドコモ

様々なメーカーのIoT機器を一元的に管理、制御可能なIoTアクセス制御エンジン技術を、セミナーなどを通じて提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供しています。また、IoT機器メーカーなどと協力し、IoTアクセス制御エンジン技術を活用した数多くのIoTサービスの創出を支援してまいります。

and factory株式会社

日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」のプロデュース経験とプラットフォームアプリ「&IoT」の開発実績を活かし、IoTスマートホームの居住者のユーザー体験設計と、居住者に便利に快適に生活してもらうためのアプリ開発を行っております。また、今後協業する企業との事業検討、企画を行い、実証実験から事業化を推進し、IoTスマートホームを普及させていく役割を担っています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

長年のスマートフォン開発で培ったセンシング技術、音声認識技術を応用し、居住者に健康な生活を送っていただくために、居住者の健康状態(ストレス、血管年齢、心拍数)を測定しアドバイスを提供するデバイスを開発を行いました。健康をアドバイスするエージェントデバイスをIoTスマートホーム内に設置しております。

相鉄グループ

相鉄沿線での低未利用地を活用し、実証実験の場を提供するほか、相鉄グループの各事業との連携も含めて協力してまいります。相鉄グループは、”相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市”「誰もが住みたい、住み続けたいと思える持続可能なまちづくり」に取り組んでいます。 今後も沿線の魅力や暮らしやすさを高める取り組みを関係者と一体となって実施してまいります。

凸版印刷

凸版印刷は、「住まいは、くらす人と対話する存在へ」をコンセプトに「トッパンIoT建材シリーズ」を開発しております。本プロジェクトでは、開発中のトッパンIoT建材シリーズをIoTスマートホームに導入し、さりげなく「見守り」、「居住者が家と対話」をしながら便利にくらすなど、建材としてストレスフリーな生活を支える検証をしてまいります。

foo.Log

自社サービスで蓄積した食事に関する膨大な記録データと東京大学と共同研究している最先端の画像解析技術を元に写真に写った食事メニューを推定する機能と食事に関連するアドバイスを提供する機能をIoTスマートホームに提供しています。今後はIoTスマートホームで蓄積した新たなデータから、IoT機器と連携した使いやすい機能の開発を進めて参ります。

資生堂

デバイスで操作できる化粧品吐出デバイスを設置し、他の各種環境センシングおよび生活行動ログ等との関連性を検討することで、美容のよい空間をづくりを目指してまいります。

グリーンブルー

環境調査、環境モニタリングで培った測定技術をベースに、各種測定器、センサーを用いて、IoTスマートホーム居住者の日常生活に伴う環境影響(PM2.5、CO2、VOC等)を測定し、収集データの解析・評価をしています。快適な住環境の創造に向けて、“空気”の視点から各社デバイスとの関連性を追究し、新サービスの創出に取り組んでまいります。

三和シヤッター工業

社会のニーズや生活スタイルに適応した商品をラインナップすることに積極的に取り組み、より良い未来の住環境づくりに協力したいと考えております。本プロジェクトでは各種デバイスで操作できる窓シャッターを提供しています。

SMK

これまでのコネクタ、タッチパネル、スイッチ、リモコン、RF通信モジュールなどの主力ビジネスに加え、最近の取り組みとして、パートナー様との協業やオープンイノベーションの推進によるIoT関連の新規事業創出を積極的に進めています。本プロジェクトでは、BLEを利用した「見守りセンサー」を設置し、お部屋にいる方の活動の有無や出入りをモニターするシステムをご提供しております。

アイホン株式会社

アイホンはインターホン専門メーカーとして、住まう人一人ひとりが快適で安全に過ごせるコミュニケーションシステムを提供しています。このプロジェクトではIoTスマートホームとインターホンがつながることで新たなサービスを創出し、魅力ある製品開発へ活かしてまいります。

株式会社アロマジョイン

世界初の香り制御装置「アロマシューター」の開発・製造及び販売

株式会社ニチベイ

当社は、ブラインド・ロールスクリーンと間仕切りの専門メーカーです。光と熱のコントロールを通じて「快適な住空間づくり」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、当社の電動製品を様々な機器と連携することにより、窓まわりのIoT化に貢献してまいります。

株式会社フィッツコーポレーション

「豊かさが香るものづくり」をビジョンとし、オリジナルブランドのフレグランスアイテムの企画開発・販売、海外ブランドの日本正規代理店として輸入・販売を行う。現在約40ブランドを取扱い、百貨店からコンビニエンスストアまで幅広い流通展開が特徴。現在、「快適な眠り空間をサポートする香り」を杏林大学脳科学 古賀教授とともに、「眠りと香り」について被験者テストなどを通じて開発中。