IoTとAIでトイレを収益化する実証実験がスタート
楽しいショッピングの最中、不意に訪れる緊急事態——。しかし、駆け込んだトイレには順番待ちの列が。絶望とともに、空いている場所を探して売り場を右往左往なんて経験はないだろうか。
そんな悲劇をさけるべく、このたび丸井グループとAGC旭硝子、バカンの三社は共同でトイレの空席情報配信サービスの実証実験を行なうことを発表した。この実験は、バカンがIoTとAIを活用して展開するトイレや授乳室の空き状況をリアルタイムに案内する技術を基にしたもの。
各階のトイレの個室に取り付けたセンサーが利用状況を判断し、リアルタイムでその情報を離れた場所にあるデジタルサイネージに反映。これにより利用客はその場に行かずともトイレの空き情報がわかるというものだ。
有楽町マルイ2階の女性トイレ内に、ガラスに液晶ディスプレイを直接貼り付けたAGC旭硝子の薄型サイネージ「infoverre」を利用。これによって余計な場所を取ることなくトイレの空き情報を提供する。また、混雑しない時間帯には、バカンのデジタルサイネージ最適化技術「VDO」によってAIが広告配信に切り替えるという。この取組みによって、トイレの混雑緩和を実現するとともに、広告配信による収益拡大につなげていきたいとしている。
[実証実験概要]
開催期間:2018年3月23日(金)〜5月21日(月)
センサー設置場所:女性トイレ2〜4階、みんなのトイレ4・6・8階、授乳室5階
デジタルサイネージ:2階女性トイレ内(1台)
IoT Today
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