2019-04-18

ベテラン人材の減少、人手不足解消への取り組み ーAI・人工知能EXPO

第3回AI・人工知能EXPOが4月3日〜5日東京ビッグサイト青海展示棟で開催された。チャットボット、自然言語テキスト解析、音声文字起こし、顔認証、AI OCRなど、AI導入を推進する企業が多数出展していた。

今回は、人手不足やベテラン人材の退職、という危機に直面する前に対策を投じようとしている企業を紹介したい。

遠隔協調で熟練技術者の動きを再現する「Successor」

AI・人口知能EXPO

これは、SOINNと川崎重工の共同プロジェクトで、コミュニケーターという遠隔装置を使って、遠隔操作でロボットを動かすことができるシステムだ。熟練者の衝突や摩擦といった微妙な感覚や判断も、遠隔操作によってロボットを同じように動かすことができる。

そしてこのSuccessorにはAIが搭載されているため、熟練者が何度も操作を繰り返すことでロボットは学習し、最終的には自動化することができる。さらに、熟練者の操作を学んだロボットから、新人の作業員が操作を学ぶことができる。

またSuccessorは、塗装、加工、搬送、組立など、作業用途に合わせた様々なロボットに使うことができるため、導入コストや時間の削減にも期待ができる。

SOINNの今後の展望としては、世界中の工場を一箇所から操縦・監視する、ということを目標に掲げているという。

専門家の作業を10分の1以下のスピードで行う

AI・人口知能EXPO

SOIINでは他にも、oyo corporationとの共同プロジェクトで、地盤モデルの生成、インフラ点検モデルを展示していた。

地盤モデルを作る際には、従来であれば専門家の知見を加味しながら手作業で作っていた。しかしそれでは効率が上がらず、ベテラン人材も退職してしまう問題を解決するため、自動で三次元の地盤モデルを作るソリューションを打ち出した。現段階のモデルでは、パソコン一台で数十キロ四方を1〜2時間で作成することができる。

これは液状化問題、地盤沈下などに対してのリスク回避に役立ち、不動産業や保険業などで活用されると考えられている。

インフラ点検モデルでは、地中レーダーを使い、道路の下の異常検出ができる。人の手で検査をすれば、ベテラン人材であっても一日10キロであったものが、このモデルを導入することで数百キロまで検査をすることが可能になったという。

職人や匠の判断基準・ルールを正しく理解する「タクミノメアノテーション」

AI・人口知能EXPO

これはAlbertが行なっている、画像認識をビジネスに活用したい企業に向けて、アノテーションをコンサルティングするサービスだ。従来の人の「目」による判断工程を、AI技術を活用した画像認識に置き換えることで、判断精度を向上させる取り組みだ。製造業の製品の検査や、壁面のひびの検出などで使われているという。

今後人手不足が深刻化していく中、まだベテラン人材が在籍しているうちに機械に落とし込む取り組みがなされている。

記事提供元

IoT NEWS
https://iotnews.jp

関連記事
タグ
IoT NEWS
IoT/AIに関する事例と最新ニュース、インタビュー、知見など、企業のデジタルトランスフォーメーションに役立つ情報を提供いたします
関連記事
ランキング
タグ一覧
マガジン
未来の家PJ
人気の記事を集めました
未来の家 マガジンのキーワード一覧
未来の家をつくるために役立つ情報を紹介
未来の家プロジェクトからのお知らせ
PROJECT MEMBER
参画順

横浜市

「未来の家プロジェクト」は横浜市が立ち上げた「I▢TOP(アイトップ)横浜」の個別プロジェクトの一つであり、IoTスマートホームを用いた実証実験を通じて、高齢者の独り暮らしや災害時の対応といった社会課題の解決や新規ビジネス創出を目指します。また、横浜市は本プロジェクトに協業していただける企業への呼びかけや実証実験の場の提供に向けた調整を行います。

I▢TOP横浜とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」のことです。

株式会社NTTドコモ

様々なメーカーのIoT機器を一元的に管理、制御可能なIoTアクセス制御エンジン技術を、セミナーなどを通じて提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供しています。また、IoT機器メーカーなどと協力し、IoTアクセス制御エンジン技術を活用した数多くのIoTサービスの創出を支援してまいります。

and factory株式会社

日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」のプロデュース経験とプラットフォームアプリ「&IoT」の開発実績を活かし、IoTスマートホームの居住者のユーザー体験設計と、居住者に便利に快適に生活してもらうためのアプリ開発を行っております。また、今後協業する企業との事業検討、企画を行い、実証実験から事業化を推進し、IoTスマートホームを普及させていく役割を担っています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

長年のスマートフォン開発で培ったセンシング技術、音声認識技術を応用し、居住者に健康な生活を送っていただくために、居住者の健康状態(ストレス、血管年齢、心拍数)を測定しアドバイスを提供するデバイスを開発を行いました。健康をアドバイスするエージェントデバイスをIoTスマートホーム内に設置しております。

相鉄グループ

相鉄沿線での低未利用地を活用し、実証実験の場を提供するほか、相鉄グループの各事業との連携も含めて協力してまいります。相鉄グループは、”相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市”「誰もが住みたい、住み続けたいと思える持続可能なまちづくり」に取り組んでいます。 今後も沿線の魅力や暮らしやすさを高める取り組みを関係者と一体となって実施してまいります。

凸版印刷

凸版印刷は、「住まいは、くらす人と対話する存在へ」をコンセプトに「トッパンIoT建材シリーズ」を開発しております。本プロジェクトでは、開発中のトッパンIoT建材シリーズをIoTスマートホームに導入し、さりげなく「見守り」、「居住者が家と対話」をしながら便利にくらすなど、建材としてストレスフリーな生活を支える検証をしてまいります。

foo.Log

自社サービスで蓄積した食事に関する膨大な記録データと東京大学と共同研究している最先端の画像解析技術を元に写真に写った食事メニューを推定する機能と食事に関連するアドバイスを提供する機能をIoTスマートホームに提供しています。今後はIoTスマートホームで蓄積した新たなデータから、IoT機器と連携した使いやすい機能の開発を進めて参ります。

資生堂

デバイスで操作できる化粧品吐出デバイスを設置し、他の各種環境センシングおよび生活行動ログ等との関連性を検討することで、美容のよい空間をづくりを目指してまいります。

グリーンブルー

環境調査、環境モニタリングで培った測定技術をベースに、各種測定器、センサーを用いて、IoTスマートホーム居住者の日常生活に伴う環境影響(PM2.5、CO2、VOC等)を測定し、収集データの解析・評価をしています。快適な住環境の創造に向けて、“空気”の視点から各社デバイスとの関連性を追究し、新サービスの創出に取り組んでまいります。

三和シヤッター工業

社会のニーズや生活スタイルに適応した商品をラインナップすることに積極的に取り組み、より良い未来の住環境づくりに協力したいと考えております。本プロジェクトでは各種デバイスで操作できる窓シャッターを提供しています。

SMK

これまでのコネクタ、タッチパネル、スイッチ、リモコン、RF通信モジュールなどの主力ビジネスに加え、最近の取り組みとして、パートナー様との協業やオープンイノベーションの推進によるIoT関連の新規事業創出を積極的に進めています。本プロジェクトでは、BLEを利用した「見守りセンサー」を設置し、お部屋にいる方の活動の有無や出入りをモニターするシステムをご提供しております。

アイホン株式会社

アイホンはインターホン専門メーカーとして、住まう人一人ひとりが快適で安全に過ごせるコミュニケーションシステムを提供しています。このプロジェクトではIoTスマートホームとインターホンがつながることで新たなサービスを創出し、魅力ある製品開発へ活かしてまいります。

株式会社アロマジョイン

世界初の香り制御装置「アロマシューター」の開発・製造及び販売

株式会社ニチベイ

当社は、ブラインド・ロールスクリーンと間仕切りの専門メーカーです。光と熱のコントロールを通じて「快適な住空間づくり」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、当社の電動製品を様々な機器と連携することにより、窓まわりのIoT化に貢献してまいります。

株式会社フィッツコーポレーション

「豊かさが香るものづくり」をビジョンとし、オリジナルブランドのフレグランスアイテムの企画開発・販売、海外ブランドの日本正規代理店として輸入・販売を行う。現在約40ブランドを取扱い、百貨店からコンビニエンスストアまで幅広い流通展開が特徴。現在、「快適な眠り空間をサポートする香り」を杏林大学脳科学 古賀教授とともに、「眠りと香り」について被験者テストなどを通じて開発中。