2019-02-12

CES2019に見る「スマート化からAI化」の変化 ―IoTNEWS主催セミナー 吉田健太郎講演

IoTNEWSを運営する株式会社アールジーンは1月25日、東京都内で「本音で語る2019年、IoT/AIはこうなる!」セミナーを開催。株式会社アールジーン社外取締役/株式会社ウフルCIOの八子知礼の講演に続き(記事はこちら)、IoTNEWS生活環境創造室長 兼 株式会社電通 ビジネス共創ユニット シニア・プランニング・ディレクターの吉田健太郎が「スマート化からAI化へ」と題してCES2019のレポートを行った。吉田は9年にわたりCESの動向をリサーチしている。本稿ではそのレポート内容を紹介する。

※本稿は、吉田がCES2019の全体の傾向を振り返り、総括した内容です。個々のキーノートや展示のレポートについては、こちらを参照してください。

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  • 自動運転は目新しさより安全性、ヘルスケアは潮目が変わる予感も
  • イエナカプロダクトの迷走
  • IBMが強調した「Deep Data」と「Broad AI」の意味とは
  • 5Gの最新動向と「AI化」の大潮流

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自動運転は目新しさより安全性、ヘルスケアは潮目が変わる予感も

吉田が最初に言及したのがコネクテッドカーの領域。2017年はNVIDIAが、2018年はFordがキーノートを行ったことにふれ、クルマに関わる企業がCESのメインプレイヤーになってきている潮流を振り返った。

CES2019では「ボックス型の電気自動車(EV)の展示が多かった」(吉田)という。その理由について、「『短距離・低速』が一つのキーワードだ。電動化は部品の数を少なくし、クルマ開発の参入障壁を小さくする一方で、走行距離が短いという課題がある。自動運転の場合には安全性も課題だ。しかし、走行するエリアを狭い範囲に限定することで、実現性が見えてくる。低速であればハイスペックなセンサーなども必要としない」と説明した。

CES2019に見る「スマート化からAI化」の変化 ―IoTNEWS主催セミナー 吉田健太郎氏講演

デンソーが出展したコンセプトEV

一方、クルマ本体の技術に関して注目したのがトヨタだ。

「トヨタはプレカンファレンスで『ガーディアン』と『ショーファー』という自動運転に関する2つの技術について説明した。『ガーディアン』は、ドライバーが対応できない場合でもクルマが反応して事故を回避し、安全性を高める技術。ドライバーとテクノロジーの共存で安全性を高め、完全自動運転に近づけるという、トヨタらしいアプローチだった。最近は、自動運転の技術に着目する議論が多いが、そもそもテクノロジーは安全性と生活をよくするためにある。IBMもLGもキーノートでその点を強調していた」(吉田)

次に、世界のスタートアップが集結する「EUREKA PARK」のブースに言及。「昨年の900社から今年は1100社に出展数が増え、さらに熱気が増していた」(吉田)という。

「EUREKA PARK」の中でも、特に注目したのがヘルスケアの分野だ。スリープテックやマインドフルネス、ベビーテック、メンタルセラピーなどさまざまな展示を紹介した。「スリープテックはわかりやすい市場だ。世界にいる70億人の中で眠らない人はいない。眠っている間にビジネスが1円/人でも生まれれば、7,000万円だ。その市場を多くのスタートアップが狙っている」(吉田)

CES2019に見る「スマート化からAI化」の変化 ―IoTNEWS主催セミナー 吉田健太郎氏講演

スリープテックのさまざまな展示

初出展の一般消費財メーカーP&Gにも着目。「AI搭載歯ブラシやスマートディフューザー、パーソナル髭剃りなどさまざまな展示があったが、最も興味深かったのがデジタルコンシーラー『Opte』だ。P&G が10年かけ、40以上の特許を取得して開発した。シミやほくろを手術でとりのぞくのではなく、上書きして見えなくする技術だ。顔を洗うと元に戻ってしまうが、それでも事が足りるという点が重要だ。研究開発にもさまざまなアプローチがあることを教えてくれる」と説明した。

また、「消費財で世界的にシェアを持っているP&Gのような企業が参入してきたことは、大きなドライバーになるだろう。ここからこの分野が活性化していく予感がする」とポイントを述べた。

CES2019に見る「スマート化からAI化」の変化 ―IoTNEWS主催セミナー 吉田健太郎氏講演

注目を集めたP&Gのブース

次ページ:イエナカプロダクトの迷走

記事提供元

IoT NEWS
https://iotnews.jp

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横浜市

「未来の家プロジェクト」は横浜市が立ち上げた「I▢TOP(アイトップ)横浜」の個別プロジェクトの一つであり、IoTスマートホームを用いた実証実験を通じて、高齢者の独り暮らしや災害時の対応といった社会課題の解決や新規ビジネス創出を目指します。また、横浜市は本プロジェクトに協業していただける企業への呼びかけや実証実験の場の提供に向けた調整を行います。

I▢TOP横浜とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」のことです。

株式会社NTTドコモ

様々なメーカーのIoT機器を一元的に管理、制御可能なIoTアクセス制御エンジン技術を、セミナーなどを通じて提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供しています。また、IoT機器メーカーなどと協力し、IoTアクセス制御エンジン技術を活用した数多くのIoTサービスの創出を支援してまいります。

and factory株式会社

日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」のプロデュース経験とプラットフォームアプリ「&IoT」の開発実績を活かし、IoTスマートホームの居住者のユーザー体験設計と、居住者に便利に快適に生活してもらうためのアプリ開発を行っております。また、今後協業する企業との事業検討、企画を行い、実証実験から事業化を推進し、IoTスマートホームを普及させていく役割を担っています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

長年のスマートフォン開発で培ったセンシング技術、音声認識技術を応用し、居住者に健康な生活を送っていただくために、居住者の健康状態(ストレス、血管年齢、心拍数)を測定しアドバイスを提供するデバイスを開発を行いました。健康をアドバイスするエージェントデバイスをIoTスマートホーム内に設置しております。

相鉄グループ

相鉄沿線での低未利用地を活用し、実証実験の場を提供するほか、相鉄グループの各事業との連携も含めて協力してまいります。相鉄グループは、”相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市”「誰もが住みたい、住み続けたいと思える持続可能なまちづくり」に取り組んでいます。 今後も沿線の魅力や暮らしやすさを高める取り組みを関係者と一体となって実施してまいります。

凸版印刷

凸版印刷は、「住まいは、くらす人と対話する存在へ」をコンセプトに「トッパンIoT建材シリーズ」を開発しております。本プロジェクトでは、開発中のトッパンIoT建材シリーズをIoTスマートホームに導入し、さりげなく「見守り」、「居住者が家と対話」をしながら便利にくらすなど、建材としてストレスフリーな生活を支える検証をしてまいります。

foo.Log

自社サービスで蓄積した食事に関する膨大な記録データと東京大学と共同研究している最先端の画像解析技術を元に写真に写った食事メニューを推定する機能と食事に関連するアドバイスを提供する機能をIoTスマートホームに提供しています。今後はIoTスマートホームで蓄積した新たなデータから、IoT機器と連携した使いやすい機能の開発を進めて参ります。

資生堂

デバイスで操作できる化粧品吐出デバイスを設置し、他の各種環境センシングおよび生活行動ログ等との関連性を検討することで、美容のよい空間をづくりを目指してまいります。

グリーンブルー

環境調査、環境モニタリングで培った測定技術をベースに、各種測定器、センサーを用いて、IoTスマートホーム居住者の日常生活に伴う環境影響(PM2.5、CO2、VOC等)を測定し、収集データの解析・評価をしています。快適な住環境の創造に向けて、“空気”の視点から各社デバイスとの関連性を追究し、新サービスの創出に取り組んでまいります。

三和シヤッター工業

社会のニーズや生活スタイルに適応した商品をラインナップすることに積極的に取り組み、より良い未来の住環境づくりに協力したいと考えております。本プロジェクトでは各種デバイスで操作できる窓シャッターを提供しています。

SMK

これまでのコネクタ、タッチパネル、スイッチ、リモコン、RF通信モジュールなどの主力ビジネスに加え、最近の取り組みとして、パートナー様との協業やオープンイノベーションの推進によるIoT関連の新規事業創出を積極的に進めています。本プロジェクトでは、BLEを利用した「見守りセンサー」を設置し、お部屋にいる方の活動の有無や出入りをモニターするシステムをご提供しております。

アイホン株式会社

アイホンはインターホン専門メーカーとして、住まう人一人ひとりが快適で安全に過ごせるコミュニケーションシステムを提供しています。このプロジェクトではIoTスマートホームとインターホンがつながることで新たなサービスを創出し、魅力ある製品開発へ活かしてまいります。

株式会社アロマジョイン

世界初の香り制御装置「アロマシューター」の開発・製造及び販売

株式会社ニチベイ

当社は、ブラインド・ロールスクリーンと間仕切りの専門メーカーです。光と熱のコントロールを通じて「快適な住空間づくり」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、当社の電動製品を様々な機器と連携することにより、窓まわりのIoT化に貢献してまいります。

株式会社フィッツコーポレーション

「豊かさが香るものづくり」をビジョンとし、オリジナルブランドのフレグランスアイテムの企画開発・販売、海外ブランドの日本正規代理店として輸入・販売を行う。現在約40ブランドを取扱い、百貨店からコンビニエンスストアまで幅広い流通展開が特徴。現在、「快適な眠り空間をサポートする香り」を杏林大学脳科学 古賀教授とともに、「眠りと香り」について被験者テストなどを通じて開発中。