2019-01-11

IoTフル活用のボッシュが、モビリティの未来を見せる ーCES2019レポート⑩

ラスベガスで開催されているCES2019。モビリティに関わる展示について、レポート⑧と⑨で既に一部の企業の例を紹介した(※)。本稿では、ボッシュのブースの内容について紹介する。

ボッシュは「電動化」「自動化」「ネットワーク化」の3つのキーワードを軸にIoTの活用を進めている。事業領域はモビリティのみならず、スマートファクトリーやスマート農業、スマートホームなど多角的に推進。CES2019のブースでは、モビリティとスマートホームの2分野において、幅広い製品やサービスを展示していた。

レポート⑧において、シェアリングを前提とした、ボックス型の電気自動車(EV)プラットフォームの展示をいくつか紹介したが、ボッシュにおいても今回のCES2019において初めて、コンセプトシャトル「Shuttle Mobility(シャトル モビリティ)」を披露した(トップ画像)。

この車両には自動化、ネットワーク化、電動化のためのソリューションが搭載。予約、シェアリング、ネットワーク化プラットフォーム、駐車、充電サービスといったあらゆるモビリティサービスを包括的に提供するとした。

ボッシュはコンセプトにとどまらず、そうしたモビリティサービスに必要な要素技術やサービスを充実させている。クルマのカギを持たず、スマートフォンだけでロックを解除できる「Perfectly keyless」がその一つである。

IoTフル活用のボッシュが、モビリティの未来を見せる ーCES2019レポート⑩

スマートフォンの専用のアプリを使って、対象のクルマのカギをデジタル空間から入手することができる。

「Perfectly keyless」では、クルマのカギはクラウドのデジタル空間にある。ユーザーは専用のアプリを使って、その「デジタルキー」を自分のスマートフォンに保存。ドライバーが対象のクルマに近づくと、車両内にあるデバイスがBluetooth通信でユーザーのスマートフォンを認識し、ロックを自動解除する。つまり、ユーザーはただクルマに近づくだけで、ドアのロックを解除することができるのだ。

ブース担当員によると、この技術は指紋認証と同じくらい安全なしくみであると考えているという。なお、クルマの中にはボッシュが開発した独自のデバイスが必要だが、ユーザーのスマートフォンにおいては種類を選ばない。

IoTフル活用のボッシュが、モビリティの未来を見せる ーCES2019レポート⑩

ロックの解除だけではなく、トランクを開ける、エンジンをつけるなどの操作もスマートフォンで可能。その際には、デジタルキーの発行期限を決めたり(ユーザーはその決められた期間のみ、クルマに近づくとドアを自動解除できる)、トランクだけのロック解除など、操作権限を決めることができるることができる。

また、面白いポイントは、クルマのドアだけではなく、トランクのカギも別に発行できる。もし、ユーザーが配達業者にクルマのトランクに荷物を届けてほしければ、その配達業者にトランクを開けるだけのカギを送ることができるのだ。

IoTフル活用のボッシュが、モビリティの未来を見せる ーCES2019レポート⑩

左はスマートフォンアプリにおけるEVの充電状況の可視化画面で、右は最適な走行ルートを提案している。

また、ボッシュは電気自動車(EV)の充電サービス「Convenience Charging」を出展。EVは走行できるレンジがガソリン車と比べて短いため、充電できるスポットがどこにあるかが重要だ。

「Convenience Charging」はEVの充電にかかる費用やチャージ時間を見積もったり、充電量に応じて、充電スポットを経由する最適な走行ルートを提示したりするサービスだ。その際、ユーザーの好みを事前に登録しておけば、充電スポットまでにあるレストランやレジャー施設などの提案も可能。また、その充電スポットが空いているのかを確認したり、事前に予約したりすることもできる。

必要な充電量は、乗車しているヒトの数や荷物にも影響するため、そうしたデータも事前にアプリに登録することが可能。その他にもIoTをフル活用し、天候データなどあらゆるデータをもとに最適な走行ルートを導き出す。

「Convenience Charging」は欧州では既に展開済みで、UIはクルマのOEMによって変えるという。

※CES2019レポート
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記事提供元

IoTニュース:IoT NEWS
https://iotnews.jp

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横浜市

「未来の家プロジェクト」は横浜市が立ち上げた「I▢TOP(アイトップ)横浜」の個別プロジェクトの一つであり、IoTスマートホームを用いた実証実験を通じて、高齢者の独り暮らしや災害時の対応といった社会課題の解決や新規ビジネス創出を目指します。また、横浜市は本プロジェクトに協業していただける企業への呼びかけや実証実験の場の提供に向けた調整を行います。

I▢TOP横浜とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」のことです。

株式会社NTTドコモ

様々なメーカーのIoT機器を一元的に管理、制御可能なIoTアクセス制御エンジン技術を、セミナーなどを通じて提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供しています。また、IoT機器メーカーなどと協力し、IoTアクセス制御エンジン技術を活用した数多くのIoTサービスの創出を支援してまいります。

and factory株式会社

日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」のプロデュース経験とプラットフォームアプリ「&IoT」の開発実績を活かし、IoTスマートホームの居住者のユーザー体験設計と、居住者に便利に快適に生活してもらうためのアプリ開発を行っております。また、今後協業する企業との事業検討、企画を行い、実証実験から事業化を推進し、IoTスマートホームを普及させていく役割を担っています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

長年のスマートフォン開発で培ったセンシング技術、音声認識技術を応用し、居住者に健康な生活を送っていただくために、居住者の健康状態(ストレス、血管年齢、心拍数)を測定しアドバイスを提供するデバイスを開発を行いました。健康をアドバイスするエージェントデバイスをIoTスマートホーム内に設置しております。

相鉄グループ

相鉄沿線での低未利用地を活用し、実証実験の場を提供するほか、相鉄グループの各事業との連携も含めて協力してまいります。相鉄グループは、”相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市”「誰もが住みたい、住み続けたいと思える持続可能なまちづくり」に取り組んでいます。 今後も沿線の魅力や暮らしやすさを高める取り組みを関係者と一体となって実施してまいります。

凸版印刷

凸版印刷は、「住まいは、くらす人と対話する存在へ」をコンセプトに「トッパンIoT建材シリーズ」を開発しております。本プロジェクトでは、開発中のトッパンIoT建材シリーズをIoTスマートホームに導入し、さりげなく「見守り」、「居住者が家と対話」をしながら便利にくらすなど、建材としてストレスフリーな生活を支える検証をしてまいります。

foo.Log

自社サービスで蓄積した食事に関する膨大な記録データと東京大学と共同研究している最先端の画像解析技術を元に写真に写った食事メニューを推定する機能と食事に関連するアドバイスを提供する機能をIoTスマートホームに提供しています。今後はIoTスマートホームで蓄積した新たなデータから、IoT機器と連携した使いやすい機能の開発を進めて参ります。

資生堂

デバイスで操作できる化粧品吐出デバイスを設置し、他の各種環境センシングおよび生活行動ログ等との関連性を検討することで、美容のよい空間をづくりを目指してまいります。

グリーンブルー

環境調査、環境モニタリングで培った測定技術をベースに、各種測定器、センサーを用いて、IoTスマートホーム居住者の日常生活に伴う環境影響(PM2.5、CO2、VOC等)を測定し、収集データの解析・評価をしています。快適な住環境の創造に向けて、“空気”の視点から各社デバイスとの関連性を追究し、新サービスの創出に取り組んでまいります。

三和シヤッター工業

社会のニーズや生活スタイルに適応した商品をラインナップすることに積極的に取り組み、より良い未来の住環境づくりに協力したいと考えております。本プロジェクトでは各種デバイスで操作できる窓シャッターを提供しています。

SMK

これまでのコネクタ、タッチパネル、スイッチ、リモコン、RF通信モジュールなどの主力ビジネスに加え、最近の取り組みとして、パートナー様との協業やオープンイノベーションの推進によるIoT関連の新規事業創出を積極的に進めています。本プロジェクトでは、BLEを利用した「見守りセンサー」を設置し、お部屋にいる方の活動の有無や出入りをモニターするシステムをご提供しております。

アイホン株式会社

アイホンはインターホン専門メーカーとして、住まう人一人ひとりが快適で安全に過ごせるコミュニケーションシステムを提供しています。このプロジェクトではIoTスマートホームとインターホンがつながることで新たなサービスを創出し、魅力ある製品開発へ活かしてまいります。

株式会社アロマジョイン

世界初の香り制御装置「アロマシューター」の開発・製造及び販売

株式会社ニチベイ

当社は、ブラインド・ロールスクリーンと間仕切りの専門メーカーです。光と熱のコントロールを通じて「快適な住空間づくり」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、当社の電動製品を様々な機器と連携することにより、窓まわりのIoT化に貢献してまいります。

株式会社フィッツコーポレーション

「豊かさが香るものづくり」をビジョンとし、オリジナルブランドのフレグランスアイテムの企画開発・販売、海外ブランドの日本正規代理店として輸入・販売を行う。現在約40ブランドを取扱い、百貨店からコンビニエンスストアまで幅広い流通展開が特徴。現在、「快適な眠り空間をサポートする香り」を杏林大学脳科学 古賀教授とともに、「眠りと香り」について被験者テストなどを通じて開発中。