2018-10-31

AIスピーカー利用実態から見えた、ポストスマホの兆し

2018年9月末~10月頭にかけて行った、20,000人を対象としたAIスピーカーの自主調査レポートの第二弾は、この調査から見える、「ポストスマホ」の兆しについてだ。

私自身もAIスピーカーを利用し始めて約1年になるが、家族の利用状況から、すっかり生活に溶け込んできていることがわかる。

我が家の子供たちは、面白がって遊んでいた初期と違い、ちゃんとAIスピーカーで何ができるのかを理解し、単語の意味や歴史を調べることや、聞きたい曲を上手に再生している。「邪魔だから置かないで。」と言っていた妻も、天気の確認やタイマーなどで自然と利用している。

しかし、これは1つの事例に過ぎない話なので、AIスピーカーのある家庭では、実際にどのような使い方がされているのかを調査した。

AIスピーカーの利用実態

AIスピーカー利用機能-Top10

AIスピーカー利用機能-Top10

まず、利用率が50%超えている機能は「音楽を聞く」「天気のチェック」の2つで、「アラーム/タイマー設定」が3番となった。

この結果は、ある意味予想通りではあったが、これらの機能は、ほぼ半数が利用しているもので、機能として定着し始めていることがわかる。

また8番目の「ヒマな時の話し相手」に関しても興味深い。

この結果から、5人に1人がAIスピーカーと会話をしているという認識を持っているということになる。

では、TVCMなどでも見かける、家電などのデバイスの操作インターフェースとしてはどうだろうか。

AIスピーカー デバイス連携利用-Top10

AIスピーカー デバイス連携利用-Top10

家電などのデバイスとの連携実態を見ると、テレビとの連携とスマホとの連携が目立つ。

この理由はシンプルで、スマホはもちろんテレビも多くがインターネット接続対応していて、AIスピーカーとWi-Fiネットワークで接続可能になっていることが考えられる。

ただし、全体の傾向としては、家電連携には課題が多いことも明らかになった。現状の保有率が8%ということなので、現在の利用者の殆どが「イノベーター」や「アーリーアダプター」であると考えるべきだ。

一方で、「イノベーター」や「アーリーアダプタ」の家庭であっても家電連携利用は伸び悩んでいるといえる。

AIスピーカーと家電の連携における課題

現時点で、家庭にある殆どの家電が、標準ではAIスピーカー対応していないため、AIスピーカーを操作インターフェースにするためにはオプションが必要となる。

赤外線のマルチリモコンは、多くの家電に対応するものの、利用するためには、それぞれの機器に対応させる設定が必要になる。

さらには、マルチリモコンでは、個々の家電のユニークな機能が操作できないことも課題となる。

10年くらいすれば、家庭にある殆どの家電にWi-Fi等のコネクテッド機能が搭載され、APIも標準化されるだろうが、現在はその未来に向けての「検証フェーズ」と捉えるべきだ。


このように課題も多く、利用されている機能も限られているが、AIスピーカーは一度使い始めると手放し難いものにもなっているという事実もあるようだ。

スマホよりもAIスピーカーの方を使ってしまう用途は、音楽やラジオの音声コンテンツをはじめ、天気やアラーム、料理のレシピを調べるようなことまで広がっている。

このようなシンプルな用途であっても、AIスピーカーの方が圧倒的に便利であるという実感を半数近くの人が得ているからだ。

AIスピーカーを使い始めて感じたこと

AIスピーカーを使い始めて感じたこと

現状では機能は限定されるものの、「スマホよりAIスピーカーの方が楽」と感じるものが出てきていて、その結果、「スマホで何かを操作することが面倒」と感じるようになり始めている。

AIスピーカーというテクノロジーが生活環境に浸透し、当たり前が変わることで、今まで便利なものとして無意識に近い状態で利用していたスマホが「面倒」と感じる状態が生まれてきているのだ。

このような感覚の変化から、「スマホ離れ」や「ポストスマホ」は生まれていくのではないだろうか。

「今後、AIスピーカーが普及するか」ということに関しては不明だが、「AIスピーカーが人の行動を変えるか」というと、それは間違いなく「YES」だ。

AIスピーカーのような音声だけで何かを知ることができる、操作することができる環境が広まる中、その時に感じる便利さやベネフィットは現時点の感覚とは異なるものになる。

今後、プロダクトを企画・開発するメーカーにとって必要なことは、その時代の生活者の当たり前を予想し、その環境に向けたデバイスやサービスを提供することではないか。

前編:20,000人への調査からわかる、AIスピーカーの保有実態と、気付けないベネフィット

調査概要

記事内でご紹介した調査データはIoTNEWS生活環境創造室の
自主調査によるものです。

スクリーニング
調査時期:2018年9月末
調査手法:WEBアンケート調査
調査対象者:全国15~59歳男女
調査サンプル数:20,000ss
※エリア、性年代は人口構成比に準ずる

本調査
調査時期:2018年10月上旬
調査手法:WEBアンケート調査
調査対象者及びサンプル数:全国15~59歳
男女AIスピーカー利用者:300ss
AIスピーカー利用意向者:700ss
※スクリーニング調査における保有者の性年代構成比、意向者の性年代構成比に準ずる

調査項目

記事提供元

IoTニュース:IoT NEWS
https://iotnews.jp

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横浜市

「未来の家プロジェクト」は横浜市が立ち上げた「I▢TOP(アイトップ)横浜」の個別プロジェクトの一つであり、IoTスマートホームを用いた実証実験を通じて、高齢者の独り暮らしや災害時の対応といった社会課題の解決や新規ビジネス創出を目指します。また、横浜市は本プロジェクトに協業していただける企業への呼びかけや実証実験の場の提供に向けた調整を行います。

I▢TOP横浜とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」のことです。

株式会社NTTドコモ

様々なメーカーのIoT機器を一元的に管理、制御可能なIoTアクセス制御エンジン技術を、セミナーなどを通じて提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供しています。また、IoT機器メーカーなどと協力し、IoTアクセス制御エンジン技術を活用した数多くのIoTサービスの創出を支援してまいります。

and factory株式会社

日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」のプロデュース経験とプラットフォームアプリ「&IoT」の開発実績を活かし、IoTスマートホームの居住者のユーザー体験設計と、居住者に便利に快適に生活してもらうためのアプリ開発を行っております。また、今後協業する企業との事業検討、企画を行い、実証実験から事業化を推進し、IoTスマートホームを普及させていく役割を担っています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

長年のスマートフォン開発で培ったセンシング技術、音声認識技術を応用し、居住者に健康な生活を送っていただくために、居住者の健康状態(ストレス、血管年齢、心拍数)を測定しアドバイスを提供するデバイスを開発を行いました。健康をアドバイスするエージェントデバイスをIoTスマートホーム内に設置しております。

相鉄グループ

相鉄沿線での低未利用地を活用し、実証実験の場を提供するほか、相鉄グループの各事業との連携も含めて協力してまいります。相鉄グループは、”相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市”「誰もが住みたい、住み続けたいと思える持続可能なまちづくり」に取り組んでいます。 今後も沿線の魅力や暮らしやすさを高める取り組みを関係者と一体となって実施してまいります。

凸版印刷

凸版印刷は、「住まいは、くらす人と対話する存在へ」をコンセプトに「トッパンIoT建材シリーズ」を開発しております。本プロジェクトでは、開発中のトッパンIoT建材シリーズをIoTスマートホームに導入し、さりげなく「見守り」、「居住者が家と対話」をしながら便利にくらすなど、建材としてストレスフリーな生活を支える検証をしてまいります。

foo.Log

自社サービスで蓄積した食事に関する膨大な記録データと東京大学と共同研究している最先端の画像解析技術を元に写真に写った食事メニューを推定する機能と食事に関連するアドバイスを提供する機能をIoTスマートホームに提供しています。今後はIoTスマートホームで蓄積した新たなデータから、IoT機器と連携した使いやすい機能の開発を進めて参ります。

資生堂

デバイスで操作できる化粧品吐出デバイスを設置し、他の各種環境センシングおよび生活行動ログ等との関連性を検討することで、美容のよい空間をづくりを目指してまいります。

グリーンブルー

環境調査、環境モニタリングで培った測定技術をベースに、各種測定器、センサーを用いて、IoTスマートホーム居住者の日常生活に伴う環境影響(PM2.5、CO2、VOC等)を測定し、収集データの解析・評価をしています。快適な住環境の創造に向けて、“空気”の視点から各社デバイスとの関連性を追究し、新サービスの創出に取り組んでまいります。

三和シヤッター工業

社会のニーズや生活スタイルに適応した商品をラインナップすることに積極的に取り組み、より良い未来の住環境づくりに協力したいと考えております。本プロジェクトでは各種デバイスで操作できる窓シャッターを提供しています。

SMK

これまでのコネクタ、タッチパネル、スイッチ、リモコン、RF通信モジュールなどの主力ビジネスに加え、最近の取り組みとして、パートナー様との協業やオープンイノベーションの推進によるIoT関連の新規事業創出を積極的に進めています。本プロジェクトでは、BLEを利用した「見守りセンサー」を設置し、お部屋にいる方の活動の有無や出入りをモニターするシステムをご提供しております。

アイホン株式会社

アイホンはインターホン専門メーカーとして、住まう人一人ひとりが快適で安全に過ごせるコミュニケーションシステムを提供しています。このプロジェクトではIoTスマートホームとインターホンがつながることで新たなサービスを創出し、魅力ある製品開発へ活かしてまいります。

株式会社アロマジョイン

世界初の香り制御装置「アロマシューター」の開発・製造及び販売

株式会社ニチベイ

当社は、ブラインド・ロールスクリーンと間仕切りの専門メーカーです。光と熱のコントロールを通じて「快適な住空間づくり」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、当社の電動製品を様々な機器と連携することにより、窓まわりのIoT化に貢献してまいります。

株式会社フィッツコーポレーション

「豊かさが香るものづくり」をビジョンとし、オリジナルブランドのフレグランスアイテムの企画開発・販売、海外ブランドの日本正規代理店として輸入・販売を行う。現在約40ブランドを取扱い、百貨店からコンビニエンスストアまで幅広い流通展開が特徴。現在、「快適な眠り空間をサポートする香り」を杏林大学脳科学 古賀教授とともに、「眠りと香り」について被験者テストなどを通じて開発中。