2018-10-09

オフィスや店舗、学校でも簡単に導入できるIoT ―アステリア新Gravio登場

10/1にアステリア株式会社に名称変更したインフォテリアが、早速新しいサービスを打ち出した。

同社は、昨年6月に提供を開始したエッジコンピューティング用ミドルウェア製品「Gravio」(グラヴィオ)の機能を大幅に強化したバージョンの新Gravioを新たに「エッジウェア」というカテゴリーの製品として発表した。新Gravioは、無償貸出のセンサー機器と合わせて10月2日より提供を開始する。


同時にIoTセンサーの提供にあたり、中国 Xiaomi (シャオミ)グループ会社である中国のLumi United Technology と業務提携をしたことも発表した。Lumiは、主にスマートホームのセンサーを開発しており、今回の業務提携で日本初進出となる。


アステリアの中期経営計画における重点投資領域は「4D」。4Dとは、Data(AI、Big data)、Device(IoT、Smart devices)、Decentralized(Blockchain、DApps)、Design(Design Thinking、Digital Transformation)となり、今回発表された新Gravioはその4つの投資領域のうちDeviceとDataを強化したものとなる。


ところで、IoTは普及したのか?


平野氏によると「IoTの普及はまだ限定的」だ。普及が進まない3つのボトルネックとして、何を選んでよいかわからない「機器」、エンジニアでなければ難しい「実装」、思ったよりコストがかかる「費用」という問題があるが、その3つを新Gravioが解決するという。

今回、アステリア代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏と、副社長/CTOの北原淑行氏に、新しくなったGravioについてお話を伺った。(聞き手、株式会社アールジーン代表取締役 / IoTNEWS代表 小泉耕二)

Gravioに取り入れられた新発想、ソフトウェア・デザインドIoT

アステリア株式会社 代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏

小泉: 新Gravioですが、どんなものになるのでしょうか?

平野: 新Gravioは、一般の場所、一般の人達にIoTを普及させる画期的なプロダクトになります。

一番大きいのは、月額500円の新Gravioを買うとセンサーハードウエアが無料貸し出しされる、ということです。ハードウエアがあると、すぐに使える、そして、すぐにIoTを体験できる。二つ目に、ハードウエアを操作するGravioはノン・プログラミングで利用できます。だからエンジニアでなくても使えます。三つ目に、そのプラットホームはRaspberryPiなど一般の方に馴染みがないものではなく、Windowsをはじめとして、Mac、iPhoneやiPad上でも動くのです。

小泉: なるほど、これはどういうところでつかわれるイメージなのでしょうか。

平野: オフィス、店舗、それから学校などです。

パソコンが本当の一部の方にしか普及してなかった時代、まだマイコンと言われていた頃から、オフィスにどこでもあって、それがないと使えないような、欠かせないようなものになりました。新Gravioを、そんなIoTが欠かせないものになるための、起爆剤にしていきたいと考えています。

更に技術的なところでは、「ソフトウエアセンサー」というものも提案しております。

小泉: 「ソフトウエアセンサー」というのは聞き慣れません。

平野: はい。今までセンサーというと、物理的なハード、デバイスだけでした。

しかし、ソフトウエアを活用するとハードでは取れないような情報もセンシングすることができるのです。

例えば、当初提供するのは画像からなのですが、画像データから人数を割り出すとか、男女を識別するとか、可能ですよね。

これが、簡単なセンサーだけでは取れない情報を取得する「ソフトウエアセンサー」です。

もう少し言うと、新GravioにはAI、マシンラーニングを搭載しています。ここも今までにない非常に新しいところになります。

IoTは、これまでハードウエアドリブンでしたが、今回リリースしたのが、「ソフトウエアデザインドIoT」。つまり、ソフトウエアが主導してIoTを繋いでいく、というような形を作り上げたい、というふうに考えています。

小泉: 世の中にもっとIoTを普及させるプロダクトとして成熟させたのですね。

ポイントとしては、まずハードウエアが付いてくる。今までのIoT製品は、ハードウエアは、それぞれバラバラで売っているし、クラウド事業者がいて、そのバラバラのハードウエアも簡単につなげるというけど、実際はバラバラに売っているし、つなぐのもそれなりの専門知識が必要でした。

平野: 「簡単につなげる」の意味は、エンジニアでAPIなどを理解していて、 RaspberryPiなども動かせるみたいな条件が必要で、簡単といっている前提が、一般の人達にとって実は全然簡単じゃないですよね。

小泉: エンジニアが、夜な夜な集まって、楽しくライトニングトークとかしながらやるという世界では確かに簡単だったのですけど、本当に総務の人とか人事の人が、会社でちょこっと何かやりたいとなるとできなかった。

平野: そうです。それに、クラウドをやっている人達と、デバイスをやっている人達は、全然違う人達で、「間をつなぐ口は用意しました」って、双方言うのだけど、いざ、本当につなぐとなるとコーディングをしたり、ハードウエアのところを理解してないといけない。通信規格とかも理解してないといけない。そういうとこに陥ってしまうのです。

そこで、可視化や制御は、5分でできてしまうサービスを目指しています。

Gravioは、500円で4つのセンサーをつかって、5分で課題を解決するプロダクト

オフィスや店舗、学校でも簡単に導入できるIoT ―アステリア新Gravio登場

小泉: 新Gravioは、どういう販売形式になるのですか

北原: 7種類のセンサーがあって、その中から4種類のセンサーを自由に選ぶことができます。

電池駆動でZigbee通信する5種類のセンサー。「ボタン」「開閉センサー」「温湿度気圧センサー」「人感センサー(170度 角度、最短距離2m, 4m, 最長 7m:センサースタンドがついている)」「ムーブメントセンサー(3軸の振動センサー:距離と加速度がわかる)」

そして、ソーラー電池でEnOceanをつかった2種類のセンサー。「温度センサー」「開閉センサー」があります。

あと、パソコンなどにUSBで接続することができて、これらのセンサーからのデータを受け取ることができる「レシーバー」デバイスになります。

小泉: サービス体系はどういう体系ですか。

北原: ソフトウェアだけ利用できる無料のサービス「Free」と、4種類のセンサーを無料貸し出しする月額500円の「Basic」があります。Basicは例えばドアが3つあるから、開閉センサーを3つという選び方も可能です。

さらに、月額20,000円のスタンダードというサービスがあります。こちらは、直接サポートがついていて、センサーを10個まで無料貸し出しします。

センサーデバイスのユースケース

センサーデバイスのユースケース

アステリア株式会社 副社長/CTO 北原淑行氏

小泉: それぞれのセンサーデバイスですが、どういうユースケースを想定しているのですか?

北原: まずは、「ボタン」です。これは、例えばレストランのテーブルなんかに置いておいて、スタッフの呼び出しに使えます。

「開閉センサー」は、二つの部品で構成されていて、くっついているか、離れているかを検知できます。窓が開いているかどうかということなどがわかります。

「温湿度気圧センサー」は、その名の通り温度や湿度を感知できます。

「人感センサー」は、スタンドがついています。どこかの壁に貼ることもできます。さらに角度もつけることができます。

センサーデバイスのユースケース

人感センサー

センサーデバイスのユースケース

人感センサー

「ムーブメントセンサー」は、振動を3軸で捉えることができるものです。モーターの振動を検知したりします。これは、左に何センチずれた、といった情報も取得可能です。

小泉: 制御ソフトは、レシーバーについているのでしょうか。

北原: はい。新Gravioをインストールしたマシンに「USBレシーバー」を挿すとドライバーも自動的にインストールされます。Macの場合は、インストール画面が開くので、ボタンだけ押していただく必要があります。

小泉: オフィスのような広い場所だと、飛距離が気になるのですが。

北原: うちの10Fのオフィスでつかってますが、端から端まで全く問題なく届いています。

ドアのところに開閉センサーが付いていて、そこから20mくらいは飛んでます。

仕様上何百メーターとなると飛ばないので、まだ今は実際に試してはいませんが、その場合はマルチホップすることができるデバイスを間に入れることになると思います。

机の下にセンサーを入れたりする場合、間にスチールの机などがあって飛ばないと懸念されるかたもいらっしゃるかもしれませんが、それも大丈夫です。ZigbeeもEnOceanもちゃんと飛んでいます。

小泉: レシーバーデバイスをパソコンに挿して、自動インストール。各種センサーは無料貸し出ししてくれて、必要なところに設置するだけ。これで、オフィスのドアの開閉がわかり、会議室を使っているかどうかや、店舗での店員呼び出しが5分で始められるのですね。

——–

とても簡単にIoTが始められることがわかったので、次回、新Gravioの設定がどれくらい簡単なのか、どういうことができるのか、ということについては、次回レポートする。

乞うご期待!

関連リンク:
アステリア株式会社

記事提供元

IoTニュース:IoT NEWS
https://iotnews.jp

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横浜市

「未来の家プロジェクト」は横浜市が立ち上げた「I▢TOP(アイトップ)横浜」の個別プロジェクトの一つであり、IoTスマートホームを用いた実証実験を通じて、高齢者の独り暮らしや災害時の対応といった社会課題の解決や新規ビジネス創出を目指します。また、横浜市は本プロジェクトに協業していただける企業への呼びかけや実証実験の場の提供に向けた調整を行います。

I▢TOP横浜とは、横浜市が2017年4月に立ち上げた横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等を活用したビジネス創出に向けた交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等の場となる「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」のことです。

株式会社NTTドコモ

様々なメーカーのIoT機器を一元的に管理、制御可能なIoTアクセス制御エンジン技術を、セミナーなどを通じて提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供しています。また、IoT機器メーカーなどと協力し、IoTアクセス制御エンジン技術を活用した数多くのIoTサービスの創出を支援してまいります。

and factory株式会社

日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」のプロデュース経験とプラットフォームアプリ「&IoT」の開発実績を活かし、IoTスマートホームの居住者のユーザー体験設計と、居住者に便利に快適に生活してもらうためのアプリ開発を行っております。また、今後協業する企業との事業検討、企画を行い、実証実験から事業化を推進し、IoTスマートホームを普及させていく役割を担っています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

長年のスマートフォン開発で培ったセンシング技術、音声認識技術を応用し、居住者に健康な生活を送っていただくために、居住者の健康状態(ストレス、血管年齢、心拍数)を測定しアドバイスを提供するデバイスを開発を行いました。健康をアドバイスするエージェントデバイスをIoTスマートホーム内に設置しております。

相鉄グループ

相鉄沿線での低未利用地を活用し、実証実験の場を提供するほか、相鉄グループの各事業との連携も含めて協力してまいります。相鉄グループは、”相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市”「誰もが住みたい、住み続けたいと思える持続可能なまちづくり」に取り組んでいます。 今後も沿線の魅力や暮らしやすさを高める取り組みを関係者と一体となって実施してまいります。

凸版印刷

凸版印刷は、「住まいは、くらす人と対話する存在へ」をコンセプトに「トッパンIoT建材シリーズ」を開発しております。本プロジェクトでは、開発中のトッパンIoT建材シリーズをIoTスマートホームに導入し、さりげなく「見守り」、「居住者が家と対話」をしながら便利にくらすなど、建材としてストレスフリーな生活を支える検証をしてまいります。

foo.Log

自社サービスで蓄積した食事に関する膨大な記録データと東京大学と共同研究している最先端の画像解析技術を元に写真に写った食事メニューを推定する機能と食事に関連するアドバイスを提供する機能をIoTスマートホームに提供しています。今後はIoTスマートホームで蓄積した新たなデータから、IoT機器と連携した使いやすい機能の開発を進めて参ります。

資生堂

デバイスで操作できる化粧品吐出デバイスを設置し、他の各種環境センシングおよび生活行動ログ等との関連性を検討することで、美容のよい空間をづくりを目指してまいります。

グリーンブルー

環境調査、環境モニタリングで培った測定技術をベースに、各種測定器、センサーを用いて、IoTスマートホーム居住者の日常生活に伴う環境影響(PM2.5、CO2、VOC等)を測定し、収集データの解析・評価をしています。快適な住環境の創造に向けて、“空気”の視点から各社デバイスとの関連性を追究し、新サービスの創出に取り組んでまいります。

三和シヤッター工業

社会のニーズや生活スタイルに適応した商品をラインナップすることに積極的に取り組み、より良い未来の住環境づくりに協力したいと考えております。本プロジェクトでは各種デバイスで操作できる窓シャッターを提供しています。

SMK

これまでのコネクタ、タッチパネル、スイッチ、リモコン、RF通信モジュールなどの主力ビジネスに加え、最近の取り組みとして、パートナー様との協業やオープンイノベーションの推進によるIoT関連の新規事業創出を積極的に進めています。本プロジェクトでは、BLEを利用した「見守りセンサー」を設置し、お部屋にいる方の活動の有無や出入りをモニターするシステムをご提供しております。

アイホン株式会社

アイホンはインターホン専門メーカーとして、住まう人一人ひとりが快適で安全に過ごせるコミュニケーションシステムを提供しています。このプロジェクトではIoTスマートホームとインターホンがつながることで新たなサービスを創出し、魅力ある製品開発へ活かしてまいります。

株式会社アロマジョイン

世界初の香り制御装置「アロマシューター」の開発・製造及び販売

株式会社ニチベイ

当社は、ブラインド・ロールスクリーンと間仕切りの専門メーカーです。光と熱のコントロールを通じて「快適な住空間づくり」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、当社の電動製品を様々な機器と連携することにより、窓まわりのIoT化に貢献してまいります。

株式会社フィッツコーポレーション

「豊かさが香るものづくり」をビジョンとし、オリジナルブランドのフレグランスアイテムの企画開発・販売、海外ブランドの日本正規代理店として輸入・販売を行う。現在約40ブランドを取扱い、百貨店からコンビニエンスストアまで幅広い流通展開が特徴。現在、「快適な眠り空間をサポートする香り」を杏林大学脳科学 古賀教授とともに、「眠りと香り」について被験者テストなどを通じて開発中。